PCX125はフードデリバリーに向く?30L収納・8.1LタンクをNMAX使用者目線で検証

2025年モデルのHonda PCX マットスターリーブルーメタリック バイク・クルマ

PCX125をフードデリバリー用に買うなら、収納の広さや航続距離は本当にNMAXより有利なのか。毎日長時間走る人ほど気になるポイントを、2026年8月時点のHonda公式仕様から具体的に検証します。

結論からいうと、荷物を多く持ち、給油回数を減らしたい配達員にはPCX125がかなり向いています。30Lのシート下収納と8.1Lタンクは同クラスでも実用性が高く、車両価格も現行NMAXより9,900円安い設定です。

この記事の検証範囲
エラビベース編集部はフードデリバリー歴7年で、普段はNMAX125を使用しています。PCX125の使用感を実体験として断定せず、2026年8月時点のHonda公式仕様とNMAXの実使用経験をもとに、配達用途での選び方を整理しています。

Honda PCX マットスターリーブルーメタリックの公式プレス画像
PCX(マットスターリーブルーメタリック)。画像:Hondaニュースリリース素材

PCX125の配達向け性能を一覧で確認

配達で気になる項目現行PCX配達での見方
メーカー希望小売価格379,500円NMAXより9,900円安い
車両重量133kgNMAXとの差は1kg
シート高764mmNMAXより6mm低い
WMTCモード燃費47.7km/L長時間稼働でも低燃費
燃料タンク8.1L給油回数を減らしやすい
シート下収納30L雨具・防寒具を入れやすい
ABS前輪1chNMAXの前後2chとは差がある
トラクション制御HSTC後輪の駆動力を制御
充電USB Type-C配達スマホの充電に便利

メリット1:30L収納は配達装備をまとめやすい

PCX最大の実用的な強みは、容量30Lのシート下ラゲッジスペースです。NMAXの約23Lより7L広く、レインウェア、冬用グローブ、タオル、飲み物、モバイルバッテリーなどを分けて持ち歩きやすくなります。

フードデリバリーではリアキャリアに配達バッグや大型ボックスを載せることが多いため、私物を車体側へ収納できると店への受け取りや休憩が楽になります。ヘルメットは形状によって入らない場合があるので、購入時に自分のヘルメットで確認してください。

メリット2:8.1Lタンクで給油回数を減らしやすい

PCXの燃料タンク容量は8.1L、WMTCモード燃費は47.7km/Lです。単純に掛けると、カタログ値上は約386km走れる計算になります。

NMAXは燃費49.1km/Lとわずかに上ですが、タンク容量が7.1Lのため単純計算では約349kmです。PCXは計算上約37km長く、稼働中の給油タイミングを遅らせやすいことが分かります。実際の航続距離は渋滞、積載量、気温、走り方によって短くなります。

メリット3:764mmのシート高で足を着きやすい可能性

PCXのシート高は764mmで、現行NMAXの770mmより6mm低い数値です。配達では信号待ちや路肩への停止が多いため、足を出しやすいことは疲労や立ちごけへの不安を減らす材料になります。

ただし、足つきはシートの横幅や座る位置によっても変わります。数字だけでPCXの方が必ず足つきが良いとは断定できないため、販売店では両足を下ろすだけでなく、片足で車体を支える姿勢も確認するのがおすすめです。

メリット4:スマートキーとUSB Type-Cが便利

PCXはHonda SMART Keyシステムに対応し、キーを取り出さずにエンジン始動、ハンドルロック、シートやフューエルリッドの解錠ができます。何度も乗り降りする配達では、鍵を探す手間が少ないだけでも使いやすさが変わります。

フロントインナーボックスにはUSB Type-Cソケットもあります。スマートフォンをナビと配達アプリで長時間使う人には欠かしにくい装備です。

メリット5:HSTCで発進時の後輪スリップを補助

PCXにはHonda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)が装備されています。後輪への駆動力を必要に応じて制御し、滑りやすい路面での発進・加速を補助する装置です。

雨天配達では安心材料になりますが、HSTCがあっても濡れた白線やマンホールで無理なアクセル操作をすれば滑る可能性があります。タイヤの摩耗確認と穏やかな操作が前提です。

Honda PCXのサイドビュー公式プレス画像
PCXのサイドビュー。画像:Hondaニュースリリース素材

弱点1:ABSは前輪のみの1チャンネル

現行PCXは前後ディスクブレーキですが、ABSの制御は前輪のみです。NMAXは前後独立2ch ABSなので、ブレーキ装備を最優先する場合はNMAXに分があります。

PCXが危険という意味ではありませんが、雨の日の稼働が多い人は、収納や航続距離と前後ABSのどちらを優先するかを明確にして選ぶ必要があります。

弱点2:人気車なので駐輪場で見分けにくい

PCXは街中で見かける機会が多い定番車です。同じ色が並ぶ駐輪場では、自分の車両を見つけにくいことがあります。トップケースやリムステッカーなど、運転の妨げにならない目印を付けておくと実用的です。

また、人気車は盗難対策も重要です。短時間の受け取りでもハンドルロックを使い、自宅や長時間駐車ではディスクロックや固定物へのロックを組み合わせたいところです。

PCX125が向いている配達員

  • 雨具や防寒具をシート下へ多く入れたい
  • 給油の回数を少しでも減らしたい
  • 配達以外の通勤や買い物にも使いたい
  • シート高が少しでも低い車種を試したい
  • 前後2ch ABSより積載性と航続距離を優先する

結論:配達の実用性だけならPCXはかなり強い

PCX125は、30L収納、8.1Lタンク、USB Type-C、スマートキーという、フードデリバリーで役立つ装備を高い水準でまとめています。特に荷物を車体へ収納しやすく、給油回数も減らしやすい点は長時間稼働で効いてきます。

対してNMAXは前後2ch ABSとスマートフォン連携が強みです。配達効率と収納ならPCX、雨天時のブレーキ装備やスポーティな車体を優先するならNMAXという選び方が分かりやすいでしょう。

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