NMAX125とPCX125を徹底比較|2026年版、通勤・配達で選ぶならどっち?

2026年モデルのヤマハ NMAX ABS ブルー バイク・クルマ

125ccクラスの定番スクーター、ヤマハ NMAXとホンダ PCX。通勤や街乗り、フードデリバリーで使うなら、結局どちらを選べばいいのでしょうか。

2026年8月時点の現行モデルを比べると、結論はかなり分かりやすいです。収納力・燃料タンク・航続距離・価格を重視するならPCX、前後2ch ABSやスマートフォン連携など装備を重視するならNMAXが選びやすいです。

この記事では、ヤマハとホンダの公式情報を中心に、価格、燃費、車重、足つき、シート下収納、安全装備まで比較します。なお、2026年8月時点でNMAXは2026年2月発売モデル、PCXはHonda公式で販売中の現行モデル(主要諸元は2025年1月時点)を対象にしています。

2026年モデルのヤマハ NMAX ABS ブルー
NMAX ABS(ブルー)。画像:ヤマハ発動機 2026年ニュースリリース素材

NMAX125とPCX125の違いを一覧で比較

比較項目ヤマハ NMAXホンダ PCX
メーカー希望小売価格389,400円379,500円
総排気量124cc124cc
最高出力12PS / 8,000rpm12.5PS / 8,750rpm
最大トルク11N・m / 6,000rpm12N・m / 6,500rpm
車両重量132kg133kg
シート高770mm764mm
WMTCモード燃費49.1km/L47.7km/L
燃料タンク容量7.1L8.1L
WMTC×タンク単純計算約349km約386km
シート下収納約23L30L
ABS前後2ch ABS前輪1ch ABS
トラクションコントロールありHSTCあり
USB Type-Cありあり
スマートキーありあり
スマホ連携Yamaha Motor On対応Honda公式現行ページでは車両連携機能の案内なし

※航続距離はWMTCモード燃費×燃料タンク容量の単純計算です。実際の燃費や航続距離は、交通状況、気温、積載量、走り方などで変わります。

2025年モデルのHonda PCX マットスターリーブルーメタリック
PCX(マットスターリーブルーメタリック)。画像:Honda 2025年ニュースリリース素材

価格はPCXが9,900円安い

2026年8月時点のメーカー希望小売価格は、NMAXが389,400円、PCXが379,500円です。価格差は9,900円で、PCXの方がわずかに安く設定されています。

1万円弱の差なので、車両価格だけで決めるほど大きな差ではありません。ただし、PCXはこの価格で30Lのシート下収納と8.1Lタンクを備えているため、実用性を重視する人には割安感があります。

エンジン性能はPCXがわずかに上、NMAXはVVAを採用

最高出力はNMAXが12PS、PCXが12.5PS。最大トルクはNMAXが11N・m、PCXが12N・mで、公表スペック上はPCXがわずかに上です。

一方、NMAXは124cc BLUE COREエンジンにVVA(可変バルブ機構)を採用しています。ヤマハは爽快な加速フィーリングとリニアなレスポンスを特徴として案内しており、MAXシリーズらしいスポーティなキャラクターを意識した設計です。

ただし、最高出力だけで実際の加速性能を決めることはできません。CVTのセッティングや車体条件でも変わるため、この記事では「PCXの方が速い」「NMAXの方が速い」とまでは断定しません。

燃費だけならNMAX、給油回数を減らしたいならPCX

WMTCモード燃費はNMAXが49.1km/L、PCXが47.7km/Lで、カタログ上の燃費はNMAXが少し上です。

ところが燃料タンクはNMAXが7.1Lに対して、PCXは8.1L。WMTCモード燃費にタンク容量を掛けた単純計算では、NMAXが約349km、PCXが約386kmとなります。

つまり、1Lあたりの燃費ではNMAX、給油1回あたりの走行距離ではPCXが有利という見方ができます。毎日長距離を走る通勤やフードデリバリーでは、給油回数を減らしやすいPCXの8.1Lタンクは大きなメリットです。

収納はPCXが30L、NMAXは23Lで7L差

実用性で大きな差が出るのがシート下収納です。NMAXは約23L、PCXは30Lで、PCXの方が7L大きいです。

ヘルメットの形状によって収納できるかは変わりますが、レインウェア、グローブ、タオル、モバイルバッテリーなどを常時持ち歩く人にとって、この7L差は無視できません。

特にフードデリバリーでは、配達バッグとは別に雨具や防寒具、小物類を収納することが多いため、積載性だけで選ぶならPCXが優勢です。トップケースを追加すればどちらも収納力は増やせますが、何も付けない状態で30LあるPCXは便利です。

2025年モデルのHonda PCXを横から見た公式プレス画像
PCXのサイドビュー。画像:Honda 2025年ニュースリリース素材

ブレーキはNMAXの前後2ch ABSが強み

NMAXの大きな強みのひとつがブレーキです。前後にディスクブレーキを採用し、前後独立制御の2ch ABSを標準装備しています。

現行PCXも前後ディスクブレーキですが、ABSは前輪のみの1チャンネルです。PCXにはHSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)があり、NMAXにもトラクションコントロールシステムが装備されています。

雨の日や路面状況が変化しやすい環境で日常的に使うなら、後輪側までABS制御があるNMAXは装備面で安心感を重視しやすいポイントです。もちろんABSやトラクションコントロールは転倒を防ぐ万能な装置ではないため、安全運転が前提です。

車重はほぼ同じ、足つきはPCXがわずかに有利

車両重量はNMAXが132kg、PCXが133kgで、差はわずか1kgです。取り回しの重さは数値上ほぼ同等と考えてよいでしょう。

シート高はNMAXが770mm、PCXが764mmで、PCXの方が6mm低くなっています。ただし実際の足つきは、シートの幅や形状、ライダーの体格でも変わるため、6mmだけで大きな差があるとは言い切れません。

スマホ連携はNMAXが一歩リード

NMAXは専用アプリ「Yamaha Motor On」とスマートフォンを接続でき、通話・通知などを車両ディスプレイに表示できます。アプリ側ではメンテナンスタイミングやライディングログなども確認できます。

PCXにもUSB Type-CソケットとHonda SMART Keyシステムがあり、日常の使い勝手は十分です。ただし、Hondaの現行PCX公式ページではNMAXのYamaha Motor Onのような車両ディスプレイ連携機能は案内されていません。

スマホとの連携やメーター周りの機能を楽しみたいならNMAXが向いています。

通勤で選ぶならどっち?

毎日の通勤では、どちらを選んでも十分に使いやすい125ccスクーターです。ただし重視するポイントでおすすめが変わります。

  • NMAX向き:前後2ch ABS、スマホ連携、スポーティな装備を重視したい
  • PCX向き:収納、航続距離、車両価格、足つきの数値を重視したい

会社までの距離が長く、荷物も多いならPCX。ブレーキ装備やメーター機能に魅力を感じるならNMAX、という選び方が分かりやすいです。

フードデリバリーで選ぶならPCXがやや優勢

フードデリバリー用途だけに絞ると、現行モデルではPCXがやや優勢と考えます。

  • シート下収納が30LでNMAXより7L大きい
  • タンク容量が8.1Lで1L多い
  • WMTC×タンクの単純計算で航続距離が約37km長い
  • メーカー希望小売価格が9,900円安い

長時間稼働では「どれだけ速いか」以上に、荷物を入れやすいこと、給油回数を減らせることが効いてきます。その意味ではPCXは非常に実用的です。

一方で、雨の日を含めて走る機会が多く、前後2ch ABSを重視するならNMAXを選ぶ理由があります。配達用としてもNMAXが不向きということではなく、安全装備と収納・航続距離のどちらを優先するかで判断するとよいでしょう。

NMAXがおすすめな人

  • 前後2ch ABSを重視したい
  • スマートフォン連携を使いたい
  • VVA搭載のNMAXらしいキャラクターが好み
  • 収納量より装備やデザインを優先したい
  • 1Lあたりのカタログ燃費を重視したい

PCXがおすすめな人

  • シート下収納をできるだけ広くしたい
  • 給油1回あたりの航続距離を伸ばしたい
  • 通勤やフードデリバリーで長時間使いたい
  • 少しでも購入価格を抑えたい
  • シート高が少しでも低い方がよい

結論:実用性ならPCX、装備ならNMAX

NMAX125とPCX125は価格も車重も近く、どちらを選んでも完成度の高い125ccスクーターです。ただ、数字を細かく比べると性格の違いが見えてきます。

PCXは30L収納、8.1Lタンク、約386kmの計算上の航続距離、379,500円という価格が魅力。一方、NMAXは前後2ch ABS、トラクションコントロール、Yamaha Motor Onによるスマホ連携が魅力です。

荷物を多く積み、毎日長時間走るならPCX。安全装備やメーター機能まで含めてバイクとしての装備を楽しみたいならNMAX。この基準で選ぶと、自分に合う方をかなり絞り込みやすくなります。

今後は実際の使用をもとに、実燃費、長時間乗ったときの疲れやすさ、配達時の使い勝手、中古価格やリセールについても追記していきます。

参考情報

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